「人が自分をだます理由:自己欺瞞の進化心理学」オススメ本

以下の本を10%くらい読んだ。知っている人にとっては新鮮ではないかもしれないが、俺にとっては新鮮だった。中学生に読ませたい。

www.amazon.co.jp

 

実際どうか?というところはおいておいてこの観点は面白かった。

確かに、他人が言葉で言っている理由とは別の理由で動いていると感じたり、自分も同様のことをしていると感じたりすることがあったが、あまりにもそのことについて隠されているので、半信半疑だったが、いっそのこと、そういうものだと思ってしまえば、いろいろなことがすっきりする。

空気を読むような概念との近い気がする。同年代が狭い教室に集められて生活をさせられていた子供の頃はとくに感じたが、空気は確かにあって、それを読みたくなる気持ちもわかったが、ゼロベースで考えるとなぜそんなものがあるのかわからない側面もあった。

罰しないやつが罰せられるムードがあると規範が守られるというのも肌感覚で分かる。

クラスのボス「XXくーん、YYくんがZZしちゃったんだけど、どうしたら良いと思う?」

 

ポイントは、本当の理由は徹底的に隠されるのが当たり前という点。さすがにそんな悪人は居ないだろう、話せば分かるだろうというのは間違えている。この誤解によって不幸になっている人は多いのでは?理解していても徹底的に隠されると勘違いしてしまう。

実は気づいていないのは俺だけだったのかもしれないが、なにかが別の理由で動こうとしていて、それが自分にとって不利益な場合は、はっきりとそれを認識して(隠されていると忘れそうになるが)、こちらも別の理由で阻止するか、暴露によって阻止すると良いかもしれない。認識するだけでも幸福度は上がりそう。