シグナリングと言葉と行動

シグナリングで、代償の大きいシグナリングほど、確かなシグナリングだという考えがあるが、言葉を重視するか行動を重視するかをこれで説明がつくと思った。

ありがとうという言葉 -> 代償が安い。代償は、ありがとうと言う物理的なコストと、XXさんがYYさんにZZという点でありがとうと言ったという認識が形成されるコスト (オープンに言った場合。例えば、ZZを良くないものだと思っている人にZZを肯定しているとみなされるなど)

なんらかのありがとうに相当する行動や利益をもたらす行動 -> 言葉よりは代償が大きい

言葉を重視する人に対して言葉で返すのは、騙しているみたいでやらしいと感じる。

言葉と行動や言葉と感情(または、動かすのにコストが大きいなにか)が密接に結びついている前提であれば、言葉のコストが大きくなるから、言葉を重視するのは悪くない戦略だが、そこが分離している前提だと騙されやすくなると思う。

でも分離している人は言葉ではなく行動を見ないといけなくなるから、周囲からうさんくさいと思われるデメリットがある。

 

前記事で読んだ本で、チキンレースで勝つにはハンドルを外して相手にそのことを知らせれば良いと読んだが、言葉で相手に信用されたいなら、言葉となんらかのコストが大きいなにかが結びついている証拠を見せれば良い。

例えば、言葉をオープンな場所や言葉が利害と密接に絡む場所で言うとか(ネット、裁判所、国会で言うとか)、感情豊かにコミュニケーションを取るとか(感情表現にコストがかかるとして)、有言実行を見せつけるとか。

ステレオタイプとしての女性のコミュニケーションは、クローズド + 感情豊か + 有言実行。

男性のコミュニケーションは、オープン + 無感情 + 有言実行

といえるかもしれない。

※ あくまでもステレオタイプなイメージとして

 

どちらもありうる戦略だと思う。

有言実行については共通しているから、ここは守ると良い。

オープンを売りにするか、感情を売りにするかは分かれる。

 

自分と同じタイプだと意識しなくても良いと思うが、

感情を売りにしている人が、オープンを売りにしている人と接するときは、

感情は無視して、オープンかどうか、行動が伴っているかどうかを見ると良い。

逆の場合は、感情を見ると良い(普段感情を重視しない人が感情を見抜けるかわからないが)。